5月なのに夏のような陽気♪
今年は夏になるのが早いかな??夏大好きっ子のMASAKIです。
最近、ジュエリー業界以外の方とお話することが多くなりました。
色々な業界の人と話すと、自分の知らない世界を知ることができてとっても面白いですね。
僕もよく自己紹介すると『ジュエリーってどうやって作っているのですか?』っと聞かれます。
身近にあるけど知らないことって多いですよね。
そこで、今日はジュエリーの制作方法について書いてみようと思います♪
ジュエリーを作る方法はいろいろあるのですが、
僕は『金属そのものを直接加工して作る方法』 と 『ロストワックス技法(鋳造)により作る方法』をよく使っています。
今、ちょうどロストワックス技法を使って、新作の石座サンプルを作っているので簡単にご紹介します♪
ロストワックス技法は、まず上記写真のワックスと言われるロウソクのロウみたいな素材でジュエリーの原型を作ります。
金属と違い柔らかい素材なので、柄などを彫り込んだり、生き物モチーフなどの複雑な物を作る時にとっても適しています。
って今回は、柄も彫り込まないし、生き物モチーフを作るわけでもないのですが...笑
(なぜ、今回石座をロストワックス技法で作ったかはのちほどで!)
ワックスを削って、自分の欲しい形に整形。(右の写真が完成形)
原型が完成したら型をとって金属にしていきます。
このワックスの型をとって金属にする工程を『鋳造』というのですが、
鋳造は専門の知識と経験、大きな設備が必要となるため信頼できる業者の方にお願いしています。
ちなみに、この鋳造という方法は仏像づくりなどにも使われていて、
今市販されているジュエリーの大半はこの鋳造(ロストワックス技法)を使って制作されています♪
そして、鋳造をへて金属になるとこんな感じ!
原型そのままの形が金属になります。
(今回はシルバーで鋳造したのですが、金やプラチナなど様々な金属で作る事が出来きます。)
本来はこの後、仕上げの工程や石留の工程に進むのですが、今回は新作制作のためこの先は内緒です(笑)
どんなモノが出来るかは、新作発表を楽しみにしてて下さいね♪
そして、さっきの疑問 『なぜ今回石座をロストワックス技法で作ったのか?』 についての答えは、サンプルにかけるコストの問題。
今回作ったような、シンプルで装飾の無い石座は、金属をそのまま加工した方が綺麗に作れます。
だけど、金属そのものを加工すると、削った時の地金のロスが多くなってしまったり、角材や板材を準備したりと時間が掛かってしまうため、サンプルを作る場合はロストワックス技法を使うことも多いです。
(もちろん、商品化が決定した場合は、金属を直接加工する方法で作り直していきます。)
ってだいぶ、専門的なことを書いてみたけど伝わったかな??
なかなか文章でジュエリーの作り方を説明するのも難しいですね。
でも、少しでもジュエリーってそんな風に作ってるんだって思ってもらえたら嬉しいです。